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廃品回収業者の中には「無料で廃品回収します」というところもあり、便利に思われる方も多いでしょう。しかし、無料の廃品回収を謳うのは違法業者の可能性もあり、依頼することでトラブルに発展するおそれがあるため注意が必要です。
そこでこの記事では、無料で廃品回収を行う違法業者のトラブル事例や、安心できる廃品回収業者の選び方について紹介します。
廃品回収とは
廃品回収とは、資源となる廃品(古紙など)を再生する目的で回収することです。
子供会や町内会など、同学区内のさまざまな団体が、日時と場所を決めて定期的に回収を行い、資源回収業者に引き取りを依頼するのが一般的なやり方となっています。
神戸市では、集まった資源類1kgごとに助成金を支給しており、これが団体の活動財源の一つになります。
廃品回収で出せるもの
神戸市では、以下のような資源を廃品回収で出すことができます。
資源 | 出していいもの | 出し方の基本ルール |
新聞 | 新聞折込チラシ | ひもで十字にくくる |
段ボール | 粘着テープや配送ラベルはできるだけ剥がすつぶして平らにしてたたんでひもでくくる | |
雑紙 | 雑誌古本紙袋カタログ教科書プリント類 など | ひもで十字にくくる |
牛乳パック | 内側が白い紙パックカビが生えていないもの | 洗って開いて乾かして束ねてひもでくくる |
古着・古布 | 一般的な衣類セーターなどの毛糸衣類浴衣肌着、下着 など | 中身の見えるポリ袋に入れる |
詳しい内容や出し方については、神戸市のホームページを参照ください。
廃品回収は無料の違法業者に注意!トラブル事例を紹介
軽トラックにスピーカーを積み、「ご家庭で不用になったものを、無料で回収しております」と大きな声で呼びかけている廃品回収者を目にしたことはありませんか。無料で不用品を回収してもらえるならと、つい声を掛けたくなりますが、残念ながらこのような廃品回収業者は違法業者の可能性が高いです。
一般家庭から出る粗大ゴミを有料で回収するためには、自治体から「一般廃棄物収集運搬」の許可を得る必要があります。この許可を持たずに無料で廃品回収を行う業者は、「廃棄物処理法違反」を犯している可能性があり、知らずに依頼をしてしまいトラブルに発展したケースも少なくないため、注意が必要です。
ここからは、廃品回収の違法業者による実際にあったトラブル事例をいくつか紹介します。
高額の料金を請求された
こちらは、町内を巡回している軽トラックを呼び止め、不用品の回収を依頼したという60代女性のトラブル事例です。
回収する荷物をトラックに積み終えた途端に6万円という高額の費用を請求され、依頼する際に無料であることを確認していたため「話が違う」と抗議したところ、「回収料金は無料だが、積み込み料金がかかる」などの理由をつけて費用を請求されたとのことです。
こちらの60代女性は、仕方なく手持ちのお金を支払ってしまいました。
(出典:独立行政法人国民生活センター)
無料の廃品回収を謳う違法業者は、地元企業のようなふりをしていますが、そうではありません。ホームページも事務所も持たず、軽トラックでさまざまな町を転々としながら営業をしているので、足がつきにくいという特徴があります。
また、ポスティングされたチラシを見て廃品回収業者に電話で依頼したケースでは、電話口では「回収料金は3万円です」と言われていたにも関わらず、荷物を積み込んだ後に30万円の高額の料金を請求されたというトラブル事例もあります。
(出典:足立区消費者センター)
ポスティングされたチラシに書かれている情報は、全てを信用して良いわけではありません。
多くの場合、チラシには「無料で回収します」と書かれていたり、相場より大幅に安い金額が書かれていたりします。しかし、そのようなチラシをポスティングする業者は多くが違法業者です。回収した後で運搬費や出張費などそれらしい理由をつけて多額の費用を請求してくる可能性があります。
不要なリサイクル料を請求された
こちらは、家電製品などの不用品を回収するという業者が軽トラックで近くに来たため、つい声をかけて壊れたビデオデッキの回収を依頼したというケースです。
リサイクル料金として2,000円を請求されたとのことですが、家電リサイクル法ではビデオデッキにリサイクル料金を定めていないため、違法請求の被害にあったと考えられます。
(出典:独立行政法人国民生活センター)
家電リサイクル法では、リサイクル料金が必要になる家電対象品は以下の4品目と定められています。
- 洗濯機(衣類乾燥機)
- 冷蔵庫(冷凍庫)
- エアコン
- テレビ
上記以外の家電を回収する際に「リサイクル料金」を請求する業者は、違法業者の可能性が高いため、注意しましょう。
無料回収のはずが料金を請求された
こちらは、パソコン回収無料と書かれたチラシを見て回収業者に依頼したケースです。無料だと思っていたのに、実際には「3万円かかる」と言われたそうです。
(出典:独立行政法人国民生活センター)
資源有効利用促進法により、パソコンはメーカーによる回収・リサイクルが義務づけられています。そのため、メーカーに依頼すれば回収費用はかかりません。自宅の郵便受けにチラシをポスティングする業者に安易に依頼すると、このような高額の請求をされるトラブルにつながったり、処分したはずのパソコンが不法投棄されてしまったりするケースもあるため、十分注意が必要です。
処分を依頼したはずが不法投棄されていた
こちらは、突然訪問してきた不用品回収業者にパソコンと自転車の処分を依頼して1,500円の代金を支払ったというケースです。こちらの方は、回収を依頼した不用品が後日道路脇に不法投棄されているのを見つけたそうです。
(出典:流山市)
上記のように、回収された不用品が不法投棄されるケースでは、業者だけでなく依頼者にも法的な責任が問われる可能性があります。
業者へ依頼したことと、業者による不法投棄であることを証明できなければ、依頼者による不法投棄が疑われてしまうのです。不法投棄には1,000万円以下の罰金、または5年以下の懲役という刑罰が定められているため、特に注意が必要です。
安心できる廃品回収業者の選び方
安心して依頼できる廃品回収業者を選ぶためのポイントは、以下の5つです。
- 一般廃棄物収集運搬業許可をもっている、または業務提携をしている。
- 料金がはっきりと明示されている
- 相場より著しく高い料金が設定されていない
- ホームページ、事務所がある
- 古物商の許可を保有している
また、以下のような廃品業者は違法業者である可能性が高いため、利用しないようにしましょう。
- 町内をトラックで巡回している
- 会社の住所が確認できない、事務所がない
- チラシ投函で「無料サービス」を宣伝している
- 突然訪問してくる
廃品回収を業者に依頼する際はしっかりと調べ、訪問してきたり、トラックで巡回していたりする業者に突発的に依頼するのは避けましょう。
神戸の廃品回収は不用品回収ゼロにご相談ください
廃品回収を業者に依頼するときは、費用や評判などを事前に調べておくことが大切です。
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